最上級の言葉を軽々しく使うから、なんだかおかしなことになってきた。

そういえば最近、あまりテレビを観なくなった。

正確には、リアルタイムで観ることが少なくなり、録画していた番組のみを、観たいときに観るようになった。そのせいもあってか、たまにリアルタイムでバラエティ番組なんかを観ると、ちょっとした違和感を感じることが多い。

 

たとえばグルメ番組で、比較的最近オープンしたようなお店が紹介されていて、そこで使っているタレを「秘伝のタレ」と呼んでいたりする。そんなに有名でもなく長い伝統があるわけでもないお店のメニューに対して「究極の一品」とか「門外不出のレシピで」と紹介していたりする。

 

秘伝、究極、門外不出…。

 

これらは紛れもなく最上級の言葉であって、本来は使う場面すらなかなかないはず。そしてこれらの言葉を使うにふさわしいモノやコトも、同じようになかなかないわけで。

 

ちまたにあふれているわけもない、最上級の言葉が軽々しく使われ、ちまたにあふれているなあ、と思う。

本当は最高ではないものに最上級の言葉を使ってしまったから、本当に最高なものを形容する言葉がもうないんじゃないかな、とも思う。

 

そういえば小学生のころ「絶対だな!絶対の絶対の絶対だな!!」と叫んでいたクラスメイトを思い出す。

彼は「スーパーウルトラマシンガンサンダーファイヤーハリケーンパンチ!!」的な必殺技を持っていたっけ。

 

世の中が、彼のような趣味に走らないことを切に祈る。