セルフィーを撮るときは、背景にも気を使ったほうがいいんじゃないかな。

SNSで、知り合いの皆さんの悲喜こもごものタイムラインを眺めるのが日常になった。

同時に、それぞれの人のプロフィール写真を眺めることも、いつからか楽しいと感じるようになった。

 

タイムラインへの日常的な投稿もさることながら、プロフィール写真も雄弁に、その人の個性を物語っていると思う。

キメキメの顔写真も個性だし、旅行先の綺麗な風景をプロフィールとするのもまた個性。ハロウィンなどの仮装した顔写真なんかは観てても楽しいなと感じる。

 

ただ、写真を志す者として、プロフィール写真を眺めていて「ん?」と違和感を感じるものもある。

 

生涯イチの素敵な笑顔の後ろに、乱雑に積まれた洗濯物が写っている。

キメッキメのクールな表情の後ろに、部屋のエアコンが写っている。

シェイプアップされた素晴らしい肉体の後ろに、飲み屋さんの看板が写っている。

 

「惜しいなぁ」と思う。

言うまでもなく、プロフィール写真に写る洗濯物やエアコンや飲み屋さんの看板は、ノイズであり、余分な情報である。そしてそれらは、本人が意図しない方向で、観る人に余計な推測や憶測をもたらしかねないとも思う。

 

実は片付けが苦手なのかな…。

こういう部屋に住んでいるんだ…。

酒癖が悪いのかもしれないな…。

 

あくまでもプロフィール写真の主役はその本人。余計なノイズによって、良からぬ印象を与えてしまわないよう、背景はできるだけシンプルなものにするべきだと思う。

 

「洗濯物こそ個性」ということであれば、また話は違ってくるのだけれど…。