なんの変哲もない風景にて。

停まっている自転車を見ると、なぜだか写真を撮りたくなる。もう反射的に。

自転車には日常的に乗っているし、自転車というプロダクトそのものも好きなんだろうけど、世の自転車好きな人に比べれば、そこまで大げさな感情ではない気がする。

きっと、その持ち主がなぜここに自転車を停め、どこへ行ったのかなどを想像してみたり、その帰りをじっと待ち続ける自転車に哀愁のようなものを感じたりしているからかもしれない。

なんの変哲もない街角に、なんの変哲もない自転車が停められているだけ。そんな風景にも、しっかりと魅力の種は撒かれている。