ハロウィンが、苦手です。
「ハロウィンの時は、白衣に聴診器さげたお医者さんの格好で行くんですよ。そうすればセクシーなコスプレした女の子たちに、合法的にさわれるじゃないですか」などとのたまう某知人に対し、僕は心をこめて「このウ◯コ野郎」と思った。
ハロウィンであるらしい。老いも若きも男も女もハロウィンを祝い、恥ずかしいコスプレしてパレードに参加しないといけないかのような風潮が強まってきた。
ハロウィンを積極的に楽しむ人がいる傍らで、僕はできれば、僕の人生にハロウィンが侵入してこないことを願ってやまない。そして願わくば、来年くらいには一過性のブームとして沈静化し「あったね、そんなイベント」と汚い居酒屋の片隅で笑い話にできればいい。そしてハロウィンを積極的に楽しんでいる人達には、これを「恥ずかしい過去」として、積極的に封印してもらいたいとすら思っている(暴言失礼)。
ハロウィンとは、もともと古代ケルト人が起源と考えられている祭りのことで、秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事であったらしい。現在では主にアメリカで秋の行事として行われているが、すべての欧米諸国でこれが積極的に行われている訳ではない、ということだ。
なぜ僕がここまでハロウィンを毛嫌いするのか。
それはきっと、かぼちゃやモンスターなどに代表されるハロウィンならではの装飾や、そのコスプレをすること、それらをもってパーティーをするといった、宗教的な意味合いも祈りもない、表層的な部分のみを都合よく抽出したあまりにも稚拙なイベントであると思えてしまうから。
そして経済的な側面から考えると、もともとイベントや商戦の機会が少なかったこの時期にぴったりの、非常に都合の良いビジネスチャンスとして各企業がこぞって煽りはじめたことへの嫌悪感もある。
とはいえ、この小さなサイトで僕がいくら叫んでも、この流れが止まることはないだろう。きっとクリスマスのように、年間の恒例行事として、ハロウィンは定着していくのだろう。
この国の節操のなさは、ある意味で魅力であり強みでもあると思う。しかし、ことハロウィンに関しては、僕は上記の理由から徹底して静観していきたいと思う。
こんなふうに考えている人、少なからずいるのではないだろうか…。